パルワールドの闇の面白さとは?パルワールドの会社について
こんにちは!メタバルスです!『パルワールド』最高なゲームですね!
この記事を読んでいるあなたもそんな『パルワールド』はどんなゲームでどんな会社が出しているのか?なぜ流行っているのかを知りたくてこの記事を読んでいることでしょう。
今回はこのパルワールドについて、ゲーム業界いた経験のある私がつらつらとパルワールドの「面白さ」「炎上」「流行」について私なりの考えを話したいと思います。
『パルワールド』は株式会社ポケットペアが配信しているゲームです。
1月末にこの記事を書いていますが短期間で600万本の売り上げを突破し1000本にすぐ言ってしまいそうな勢いがありますね。同時接続も170万という驚異の数字をたたき出しました。
『パルワールド』は、PCゲーム配信プラットフォーム『Steam(スチーム)』上で販売されており、ゲーム単体は3400円で購入することができます。
その辺のスマホゲームで10連する金額で買えることもあり、ユーザーも購入しやすかっただろうし、動画をみても3000円以上の楽しさやネタになることは想像できたと思います。
【ゲーム内容について】
不思議な生き物である “パル” が暮らす世界を舞台にした、マルチプレイ対応の “オープンワールドサバイバルクラフトモンスター育成ゲーム” です。ユーザーは、”パル” が暮らす世界で、のんびりとした暮らしをすることもできれば、パルや密猟者との命のやり取りもできるなど、さまざまな生活を楽しむことができます。
『パルワールド』に生息する、 “パル” は100種類以上。捕獲したあとは、育成して戦わせたり、農作業を手伝わせたり、建築現場や工場で働かせたりすることも可能なほか、パルを売ったり、解体して食料にすることもできるなど、多様な選択肢が与えられています。
パルワールドの闇の面白さ
善良な人が読んだら文句を言ってきそうですが、人間の本質、ゲーマーやオタクの嗜好でここが面白いと思っていということを話します。
パルワールドが流行った要素については大きく二つあると思います。
①常識の破壊
②既存ゲームシステムの応用
「①常識の破壊」とは人間としての道徳やものの見方のルールを破る楽しさです。
パルワールドではかわいいモンスター「パル」を捕獲だけでなく、解体や労働力として酷使することができ、また人間を捕獲することも可能です。ただこれだけでは、他のARKやサバイバル系のゲームでも要素としてありますが、このゲームではパルを「可愛くデザイン」したことが大きなポイントです。
例えば相手を痛めつけるという行為において、「かわいい猫やウサギをいじめるのはよくない」と聞いて共感しますが、「ゴキブリは問答無用で倒す」「ゾンビや怖いモンスターは倒す」と聞いて「かわいそう」と言われたことは無いですよね?
そして、人間はルールを破ることを楽しいと思ってしまう生き物です。子供の時にしてはいけないと親に言われたいたずらや、ズルをしてちょっと背徳感を感じたり、楽しんだ経験はありませんか?
この「可愛いものは傷つけてはいけない」に対してパルワールド「かわいいパルに攻撃したり酷使してかわいそうと思いながらもガンガンにパルに銃を撃って攻撃し、働かせている」という状況にユーザーは興奮し楽しんでいるのです。
パルワールドはそういったルールを破って楽しめるような要素が随所にあります。またこれらの機能は企画時点で安易に想定できますが、ユーザーの選択次第でできるように制限されていないことにより、やってはいけないことを自身の選択でやっていると感じられる行為になり楽しめます。
ぶっちゃけ現実世界と同じルールで遊べるゲームよりも現実世界でできない「もしも」が楽しめるゲームであることがより味わえることがこのゲームの良さなのです。
じゃあ「現実世界で体験できない魔法とか使えて楽しい」ゲームでもいいじゃん!と思う人もいると思いますが。そんなゲームは腐るほどあるし、現実で魔法が使えるわけでは無いのであくまでゲームとして楽しいだけです。
リアルでもできるかもしれない悪い行為をゲーム内でできてしまうという、より強い罪悪感や良心と好奇心との葛藤が生まれるような体験ができるからこそ、気分が高揚し楽しさに変換されるのです。
私が昔「スーパーマリオ サンシャイン」で住民に水をかけ続けたり、動かせるNPCを壁際まで移動させてスタックさせてみたり、現実なら逮捕案件のようなことをたくさんしていましたが、そんないたずらを自由な発想でできるのが楽しいんです。
「②既存ゲームシステムの応用」というのは、パルワールドは色々な機能やアクションがありますがゲーム好きなら一つ一つの機能はどこかでプレイや経験したことがあるはずです。だからこそ、ユーザーは直感的に操作を理解できプレイを楽しむことができ。より多くの幅広いユーザー自分でも楽しめるイメージができ購入が多くなったと考えられます。
ポケモンやブレワイ、フォートナイトのパクリといわれていますが、あらゆるゲームが何かのゲームの要素を組み入れています。だからこそアイマスのような音ゲーや放置少女のような放置ゲー、プリコネのようなPRGは沢山リリースされています。
まるパクリなどは良くないですが、上記のようなゲームの操作性や要素を入れることで、上記のゲームユーザーが興味を持ち、ゲームを始めても昔どこかでプレイしたことのある操作方法であればすぐに慣れてゲームをプレイすることができます。
現在は一つのゲームに本当に多様なコンテンツやアクション機能が入っているので慣れる前に「難しい」「よく分かんない」で離脱してしまうことを防がないといけません。ある程度他の作品のコンテンツや操作性に似せることでユーザーもより早くゲームに慣れ楽しむことができるようにすることも非常に重要なのです。
体験談としては日本は「〇」が決定「×」がキャンセルだが、欧米、北米は「〇」がキャンセル。「×」が決定などでしょうか?たった一つボタンの機能が入れ替わっただけですが、これだけで多くの人が欧米、北米のゲームを長くプレイしなかったはずです。現に私もそうでAPEX内からPS画面に切り替わって承認をするときに「〇」「×」が入れ替わって画面が何度も戻されて嫌になった思い出があります。
炎上について
「パルワールド」がポケモンのデザインに似ていると言われて炎上していますが、ポケモンのデザインも昔の151種類ではなく、今は1008種類もいます。だから仕方ないというわけではないですがある程度シンプルなキャラクターを作ろうとした時にはどこか一部が似てしまうということは起きてしまうかもしれません。
パルワールドは日本の会社ですが、経営者は過去のキャリアで任天堂に関わっていたことや開発者、デザイナー含め日本のゲームは沢山遊んで心身ともにポケモンは刷り込まれてしまっているはずなので似せないようにしても似てしまいそうな気もします。
流行について
日本はとりあえず話題になっているものが「ネガティブ」「ポジティブ」関係なしに野次馬のように飛びつくのが習性です。
先日ダイハツのエアバックの検査が衝撃ではなくタイマー作動で検査を通過している問題があり、SNSでも過去ダイハツ車で事故をしてエアバックが作動しなかったという投稿も出ましたが、ダイハツの中古車は今値上がりしているらしいです。日本人は不正をしていた車は事故した時に命のリスクがあって危険だから買わないでおこう思うよりも「生産されないからダイハツ車が買えなくなる!だから早く買わなきゃ」となるらしいです。
私の推測ですが、ニュースを見ている人の多くは何が取り上げられているか「名詞」の部分しか見ておらず、大事な中身は聞いているつもりになっているだけなのかなと思います。そして「流行ってるから買わないと!」中身は見ずにとりあえず買ってしまうのです。また、問題部分も「時間が経てば皆忘れる」ということを直感的に感じ取っているように思います。
私もよくわからない行列を見つけたら、列の先に何が売っているのかわからないけどとりあえず並んでしまいます。
ゲームで言うと原神のリリース時にもパクリだ情報漏洩だと言われていましたが、日本ユーザーは口では言っても遊ぶか遊ばないかの基準では問題にしていなかったのでしょう。むしろ日本人は悪いところは文句は言うけど、文句言いながらも楽しいや興味が勝れば遊びたいと思うのです。
パルワールドはデザインをポケモンに似せよう意図はしていないはずですが、ある程度炎上することも想定済みだったはずです。
そして、日本でも炎上するが「パルワールド」という名前が拡散し、ゲームの闇の面白さがユーザーの問題意識より勝ることは想定済みだったでしょう。
数カ月もすればパクリなど言われたことは忘れられ、素晴らしく面白いゲームを作れるポケットベアとして世界中に知れ渡る有数のゲーム企業になっていることでしょう。
みなさんポケットベアの手のひらで踊ってますよ!(私も踊ってまっす♪いえーい!)
まとめですが、「パルワールド」は勝つべくして勝ったゲームであり、勝てるようにマーケティング観点でのデザインやコンテンツ設計がされていたと言えるでしょう。
とにかく、いまだに「パルワールド」に文句や嫉妬している人がいたら、数か月後には手のひら返してるんだからつべこべ言わずに早くやれ!です。
Steamで購入:Palworld / パルワールド
https://store.steampowered.com/app/1623730/Palworld/?l=japanese
今回は人間の心理的な部分でこのパルワールドについて話しましたが、ゲームを企画している側も人間の本質を突いてくるようなゲームをもっと増やしてほしいですね。
売り上げという目標を上から強く言われながらも炎上を嫌うということで、速攻でサービス終了してしまうゲームを生み出してしまう。
もっとゲームは狂気じみたほどハマってしまう中毒性や感動や高揚感が必要でユーザーもそういったことに飢えています。周回がしんどい、単純なレベル上げがだるい、札束の殴り合いで心が荒むなど主に私がそう思ってますが、、
以上メタバルスでした!